増本整形外科クリニック

broken image

〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-30-17 豊栄荻窪ステーションプラザ1F

常勤理学療法士が10名在籍する整形外科クリニック。スポーツ傷害、変性疾患(変形性関節症・変形性脊椎症など)、再生医療、骨粗鬆症などの治療、および大学病院を中心とした基幹病院での手術後のリハビリに注力

よろしいですか?

 

Q1:「歩行解析計 iMU One」の導入経緯、決め手を教えてください。

 開発者の名倉先生が大学整形外科学教室の後輩で、診療班も膝関節グループで一緒です。 名倉先生が変形性膝関節症の初期をとらえるKAMの研究に没頭していたのは知っていましたが、臨床応用できそうな本機のプロトモデルを熱く説明してくださり、日々の臨床に活用できると実感できたため、販売前から導入を決めていました。販売されると同時に一号機を購入させていただきました。

 

Q2:普段の診療で、どのように取り入れていますか?

 変形性膝関節症の患者さんのひざの状態を、できる限り客観的に捉えたいと思っています。治療の目標を立てる際、患者さんのひざの現状をiMU Oneで評価して、このベースラインから定期的に再評価することで治療効果を判定し、治療方法を見直すFeedbackを客観的に行うことができます。当クリニックでは、KAM以外にも数種類のスケール評価を行い、患者さんにグラフで示すことで、患者さんの治療に対するモチベーションを高めています。 これまで特殊な施設で1時間以上かけて行っていた歩行分析ですが、とても簡便にリハビリ室で短時間で行うことができ、Timelyに結果が得られるのでありがたいです。

 

Q3:患者様の反応はいかがですか?

 再生医療は高価な治療ですが、iMU Oneで評価を行うことで患者さんの治療に対する満足度を高めることができています。ヒアルロン酸注射も漫然と継続することがないようになりました。リハビリの効果も客観的評価で実感できると、患者さんのリハビリに対する考え方も積極的なものとなり、治療継続のモチベーションを高めることができています。

 

Q4:導入前後で変化したことはありますか?

 治療提供する立場としては、治療方法に間違いがないことを実感できたり、効果が低い時の分析の材料になることで次なる治療へのステップへ自信をもって移行できるなどの効果が挙げられます。 また、患者のリハビリに対するモチベーションが上がり、リハビリを継続する患者さんが増えたようです。また、初診時に治療方針を示すにあたりデータを示すことで、リハビリの重要性を理解していただくことが容易になりました。高価な再生医療も、データを示すことで費用対効果を実感していただき、当院での再生医療の実績向上(再生医療導入後すでに500件以上の実績)の一助になっていると思います。

 

Q5:今後、さらにどのように活用していきたいと考えていますか?

 半月板逸脱に対するPRP療法はこれまでにない治療の一つです。変形性膝関節症の初期症状である半月板の逸脱、KAMの悪化を早期にPRPを行うことで変形性膝関節症の発症の予防、進行遅延につながらないかという結果を出したいと思っています。 また、膝関節と股関節は一連です。変形性股関節症患者のKAMの特徴についてデータを集めてみたいとも思っています。